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【#72】お風呂で和みすぎて出られない話

「ふぅ〜いい湯だな。ハハッ。」

来年の1月で26歳を迎える僕ですが、割とお風呂タイムは重要視していて、多分入り方や動作がおじさんっぽい。

近所迷惑になっているかなって思いながら、湯船に浸かって、鼻歌や時には普通に歌を歌っていたりする。

最近は本を持ち込んで、読書する人もいるみたい。

僕は絶対、お風呂にそういうものを持ち込んだら最後。必ずびちょびちょになって、次の瞬間に使えないものになる。

とは言いつつ、スマホは持ち込んでいて、YouTubeを見たり、何となくその日一日あったことを振り返りながら、メモアプリを開き、どうせ見られることはないだろうって、たかを括って、思いのまま綴っていたりする。

自分の身に何かあって、遺品整理になった時は絶対誰にも見られたくない部分の一つになるほど、黒歴史、消し去りたい過去になること間違えないだろう。

こういうことができるようになったのは、大人になってからで、それではお風呂が早かったのかと言われれば、そうでもない。

1時間入るのが標準だったし、2時間入っててといわれても特に問題はない。

問題があるとすれば、今からの季節あるあるだが、お風呂の湯加減が非常に緩くなっていることだ。

よく家族からも、「おかちん(僕)が入った後に、お風呂に入る時は必ずお湯を沸かさないと冷たい」と言われるほど。

これだけ長くお風呂に入っていると、弊害もあって、家でよくあるのがお風呂の電気をいきなり消されることだ。

最初の30分ぐらいは身体を洗ったり、出来事を振り返ったり、歌を歌ったりしたりするので、割と音が鳴っている。しかし、ある程度、儀式のようなものが終わると、お風呂の中でほぼ寝たような、冬眠状態になるので、家族ですら、お風呂の中に誰かいることに気づかない。

それで、あるタイミングで、「電気つけっぱなしにして〜」みたいな感じで、電気をパチンと切られるのだ。

「いるよー」といっても、時すでに遅し。

ぬるま湯にいるときに、湯船から出たくない症候群になるので、電気つけるのも億劫になる。

今のご時世なかなか温泉には行けないが、割と好きで、出張などで他の地方に行くときは、「温泉ないかな・・・」、「湯船が大きいところないかな」って、宿や旅行に行くときのプランに必ず外せないチェック項目になっている。

お風呂上がりのコーヒー牛乳やフルーツ牛乳は外せないし、腰に手を当て、一気に飲み干す。

あれ?

やっぱり中身はおっさんらしい。

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