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【#31】会話の極意「PAC」

「子どもとゲームのことについて話してみようと思うだけど、どうコミュニケーションとっていいかわからない」
「今の若者は薄情だから、まともに話してくれないよ」

みなさん、こんにちは。
メディアカウンセラーのおかちんです。

最近、ネットセーフティに関する出前講座や相談活動をすることが多くなり、このような相談をよくされます。

確かに自分の見えない世界にいる子ども達のことを知るきっかけや会話って、どうしたらいいのかよくわからないですよね?

過去の僕もそうでした。

学校のボランティア活動や学習支援など、数多く行ってきましたが、初めはうまく子ども達とコミュニケーションが取れないことで悩みました。

2014年8月にあった広島土砂災害の経験から、子ども達に寄り添える人間になりたいと思い、当時経済学を学んでいた大学から、心理学専攻の大学院に進学しました。

そして、今では様々な学校や団体の研修の講師として、ネットセーフティのインストラクターをしています。

そこで今回は、大学院で心理学の理論を学んできて、実際に学習支援などを通して実践してきた学びから、親子、会社関係などで使える「会話の極意 PAC」について解説していきたいと思います。

目次

会話の重要性

近年、コミュニーケーション力が重要と言われていますが、一体どのくらいの人が相手が話した真意を汲み取っているでしょうか?

「あの人となぜか話が噛み合わない」

「よく子どもと口喧嘩で言い合いになる」

「本当にあの人は聞いてくれているの?」

こういうことありませんか?

今日はこうした会話のすれ違いについて、心理学に基づいて分析していこうと思います!

この記事について、「【#17】ゆるっと学ぶラジオ📻」「【#18】ゆるっと学ぶラジオ📻」でも話していますので、よかったら参考してみてね。

【#17】ゆるっと学ぶラジオ📻

https://www.spooncast.net/jp/cast/405829

【#18】ゆるっと学ぶラジオ📻

https://www.spooncast.net/jp/cast/418404

まず今回のお話をする前に、「交流分析」のポイントになるPACについて説明したいと思います。

そもそも交流分析とは?

まずは交流分析について説明していきましょう。

  2人の人間の間に起こっていることを理解するための方法。

創始者のエリック・バーンは自我状態を次のように定義しています。

  「感情の体系であり、それに関連した行動のパターンを伴っているもの」

今日のポイントは

P(親)、A(大人)、C(子ども)

Pはparents

AはAdult

Cはchildの略です。

これだけ聞いてもいまいちわからないと思いますので、P→A→Cの順番で説明していきましょう。

P(親) について

親っていうとどういうイメージを浮かべますか?
典型的でわかりやすいのは・・・

そう!サザエさんの波平さんとフネさんです。
波平さんのイメージというと、ルールをきちんと守り、度々カツオくんを叱っていますよね。
一方、フネさんはどうでしょう?
常に優しく、家族のことを見守っている感じではないでしょうか?

それぞれの特徴を、
養育的な機能(Nuturing Parent)支配的な機能(Controlling Parent)
としています。

これはもちろん親の態度や行動から形成されていきます。どちらも良い悪いありますが、道徳的で価値観を含んだものです。

A(成人)について

「成人って親と何が違うの?」って思った方も多いでしょう。

成人の自我状態は現実を客観的に評価。
外的世界、内的世界からも情報を集め、貯え、それらを使います。

イメージとしては、人間版コンピューターです。特に感情に支配されることがなく、論理的にデータとして計算するマシーンだと思っていただければわかりやすいかと。
なので、生まれた時には十分ではなく、だいたい12才頃に完成します。

C(子ども)について

子どもにも親と同様、2つの機能があります。
適応した子ども(Adapted Child)自由な子ども(Free Child)です。

適応した子どもは、個人が自動的な行動パターンをとる時に現れるもので、このパターンのおかげでうまく人と合わせたり、付き合うということができます。

自由な子供は、自分をとりまく世界にいる人たちに縛られず、自発的に自分自身を表現します。

会話をどう分析するのか?

基本的なPACについて解説したところで、それをどうやって会話につなげていくのか。

例題を出しながら説明していきましょう。

例題1
子ども「ねえ、僕の靴下どこかな?」
母親「タンスの中に入っているよ。」

これは、お互いに特に感情が入っているわけではなく、情報を交換していますよね。これを相補交流といい、子どものA(靴下どこ?)⇔母親のA(タンスの中)という風に、実に論理的でコンピューターのようにコミュニケーションが行われていますよね。

例題2
子ども「ママ、私のこと好き?」
母親「ええ、大好きよ」

解説しましょう。
子どもの会話の中には
子どものC(自由な子ども)→母親のP(養育的な機能)にストロークしていることがわかります。それに対し、母親のP(養育的な機能)→子どものC(自由な子ども)にアプローチしています。

では、例題1の子どもの問いかけに対して、返答を変えてみましょう。

例題1*
子ども「ねえ、僕の靴下どこかな?」
母親「自分のことは自分でやりなさい!」

ドキッ!とした方多いんじゃないでしょうか?
こういうことよくありますよね?特に朝の忙しい時間とか。
それではこの会話の分析していきましょう。

子どもは自身のA→母親のAにアプローチしているのに対し、母親は自身のP(支配的な機能)→子どものC(適応した子ども)にアプローチしています。
これを交差交流と呼び、いわゆる「かみ合っていない」状態ととらえるのです。

皆さんもコミュニケーションがうまくいっていないときには、その会話を分析してみましょう!
実は交差交流になっているかもしれませんよ。

これってどうなんだろうって迷ったときには、気軽にコメントやメッセージにご連絡くださいね。
一緒に分析してみましょう。

現在東京にいるのですが、地元広島は台風の影響で、公共交通機関がストップした状態です。なるべく安く済むように頑張っていますが、もしよろしければ、皆さんのお力も頂ければと思います。

また、書いてほしいテーマや記事がありましたら、メッセージいただけると幸いです。よろしくお願いいたします。

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この記事を書いた人

おかちんのアバター おかちん メディアカウンセラー

#社会教育士 #メディアカウンセラー
SNSやネット、ゲームなどの利用で悩んでいる子どもや保護者のカウンセリング、出前講座・学校などで授業しています!| #ライ組6期生 #SIA認定ネットセーフティ・インストラクター

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