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【#42】見えない僕のサポーター

人肌が恋しくなる季節。
こんな時は不安にもなるし、誰かに相談したくもなる。
しかし、人っていうのはなかなか自分の悩みを打ち明けられないもので、今思えば大したことはないはずなのに、生きているのも辛くなるような、この世界には味方がどこにもいない孤独感を勝手に感じていたように思う。

僕は小さい時から人から見れば目立ちたがり屋だった。小さい時僕の行動は、単純明快で気になったらやってみる。ソフトボールだって、合唱部だって、ダンスや放送部、図書クラブだってなんだってやる。

当時はADHDという言葉は無かったけど、忘れ物は多いし、学校の道具箱や整理箱は腐ったものが奥底で眠るような汚さだったし、喧嘩や思ったことをついストレートに行っちゃうものだからよく怒られていた気もする。集中するまでに時間かかるくせに、集中し始めると終わるまでやらないと気が済まない。

そんな人間だった。

小学校の時にはそれでも可愛げがあって、それほど困ってなかったけど、中学に入ってから、周りとの違いに苦しむことになった。

中学になってから、始めこそ、いつも通り過ごしていたんだけど、他学区から移ったこともあって、少し浮いた存在になった。
年を重ねると、小学校と違って、指摘してくれるわけでもなく、ただただハレモノを扱うかのように、無視。あからさまの無視ではない。だから辛い。

なんであんなに張り切っちゃってんの。

そんなことは言っていないんだろうが、なぜだか言われているような感覚になる。

やりたいことを一生懸命やっているはずなのに、いつも自分だけ空回りしていて、段々自分を出すことが億劫になっていった。そんな生活をしていたら、心が苦しくなって、偽りの自分を演じることさえしんどくて、これは家にも学校にも居場所がないんじゃないかって思うことが多くなった。

ゲームして気を紛らわすことはあったけど、家ではゲームの時間が決められているし、その時は楽しいんだけど、終わるとまた次の日から学校かって思うとなんだか虚しいような、悲しい感情になった。今みたいにYouTubeがあって、いろんな人の話を聞けるわけでもない。

そんな時、ふと家にあるCDプレーヤーからラジオを聴いてみた。

若い男性が喋っている番組。流れてきた曲はポルノグラフィティのギフト。

どこかで僕を悪く言う声 耳を塞いでやりすごしてた
それでも聞こえる なんだ自分の声じゃないか

歌詞に共感してしまって、しばらくその番組に耳を傾けた。
その時、お悩み相談をやっていて、よく聞くと自分と同じような悩みを持った人が電話で相談していた。

一通り話を聞いた後、
「うーん、しんどかったね。話してくれてありがとう。こうしたらどうかな?」とその男性が一言。

ぶっちゃけ、それだけだったら、ラジオを切っていたかもしれない。
その後、その番組を聞いていたリスナーからメッセージ。

「僕もそんなことがあったよ。今は大変だと思うけど、一緒に頑張ろう」
他にもいろんなメッセージがあったのだが、なぜだか僕はこの番組はたくさんの仲間がいるんではないか。そんな気持ちになった。

その時から自分もリスナーとしてその番組を聴くようになった。
けど、相談するには時間がかかった。

そんな僕がその番組に相談することになったのは、今日みたいな肌寒い日でした。部活でもうまくいかず、勉強でもいまいち。
もっと頑張れと言われる環境にしんどくなって、メッセージを送りました。

そしたら、番組前に突然、電話が。
今日のコーナーの中で、電話出演しないかと。

思い切って出てみることに。こんな体験は初めてだったので、出演前はとても緊張していて、正直出演中は何を言ったのかも良く覚えていませんでした。

でも、僕を変えたのはその後。僕の相談に対して、いろんな人からメッセージが来ていて、番組内で紹介されていました。

それを聞いた瞬間、僕は一人じゃないと。

あれから十数年。

今は子ども達を支えたい気持ちでカウンセリングや教育心理学を勉強して、居場所を作りたいと思っています。

原点は僕の心を助けてくれたその番組とリスナー。

形を変えて、助けられる側から助ける側へ。

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#たすけてくれてありがとう

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