
あなたは「本当の自分」で生きられていますか?
人はいつの間にか殻をかぶり、周りの期待や過去の経験に自分を縛られてしまうものです。
そんな殻を破り、絵を通してその人を映したような作品を届けている高校生アーティストがいます。
坂井結愛さん。抽象画をアクリル絵の具で描き、人の心に寄り添う作品を生み出す彼女は、不登校の経験を経て「誰もが年齢に関係なくできることがある」と語ります。
今回のインタビューでは、私・岡野のために描いていただいた特別な作品「解放」に込めた想い、そして“ありのままの自分”で生きるためのヒントを伺いました。
はじめに
ラジオ番組「Link to Life~生命をつなぐ想い~」では、パーソナリティの岡野耕兵が、ゲストの人生や表現に込めた思いを丁寧にひもといています。
2025年8月には、高校生ながら独自のアート活動を展開する坂井結愛さんを2週にわたりゲストに迎えました。
この記事では、その前後編の内容をあわせてご紹介します。
坂井結愛さんについて
――まずは自己紹介をお願いします。

広島県東広島市を拠点に、抽象画をアクリル絵の具で描いています。
辛い思いをしている方や努力している方に寄り添い、背中を押せるような作品を目指しています。
――幼い頃はどんな子どもでしたか?

自分の世界に入り込むタイプで、気づいたら歌ったり踊ったりしていました。絵も大好きで、自由に描いていました。学校で作品を発表するときに「良かったよ」と感想を書いてもらえるのが嬉しくて、自信につながっていました。

僕も歌ったり、よく踊っていたりしてました。笑
――中学時代に大きな変化があったと伺いました。

吹奏楽部に入ったのですが、人間関係になじめず、制服を着るのも辛くなって不登校に。
「学校に行けない自分はダメだ」と思っていましたが、少しずつ「私はダメじゃない」と思えるようになっていきました。
――再び絵に向き合うきっかけは何だったのでしょう?

地域のマルシェに誘われたことです。準備に苦労しましたが、お客さんと話しながら、その人のために描くスタイルが自然に生まれました。渡したときに喜んでいただけたのが本当に嬉しかったです。
――現在も高校生として活動を続けています。その思いは?

「高校生だからできない」ではなく、年齢に関係なく誰にでもできることがあると伝えたいです。
頑張っている人の応援になり、人生のヒントになるような絵を描いていきたいと思っています。

ぜひ応援してくださいね!
――今回、私(岡野)のために描いてくださった作品『解放』について教えてください。


普段は絵が完成すると自然に言葉が降りてくるんです。作品の意味やタイトルも、その瞬間に見えてくることが多いんです。
でも今回は違いました。完成しても言葉が降りてこなくて……だからこそ、実際に会ってお話をしながら、一緒に絵の意味を探していきました。

最初は「岡野さんを縛っているのは外の大人や環境かもしれない」と思っていたのですが、対話を重ねるうちに「本当の原因は岡野さん自身の思い込み」なのだと気づきました。

長年なんで悩んでいるのかもわからない、言葉にできないモヤモヤみたいなのが言語化、見える化した気分です。
――制作を通じてどんなことを感じましたか?

初めて「一緒に話しながら作る」経験ができて、とても面白かったです。
描くことが単なる制作ではなく、互いに心を映し合う対話の時間になりました。
――初対面の岡野にどんな印象を持ちましたか?

最初は「綺麗で優しい人」という印象でした。
でも会話を重ねるうちに、人間らしい凹凸を隠していると感じました。
その凸凹こそが魅力で、解放された姿を周りは求めているのだと思いました。

みなさんから、私はどう見えていたんですかね…?
――坂井さんにとって、絵を描くことの意味とは?

絵を描くこと自体がゴールではなく、メッセージを残すための手段です。
自分がいつまで生きられるか分からないからこそ、生きているうちにできる限り多くの思いを残したいんです。
――最後に、読者へのメッセージをお願いします。

人は生きていく中で殻をかぶってしまいます。
私の絵を通して、その殻を一つずつ外し、本当の自分として生きてほしいです。
おわりに
不登校の経験から生まれた「寄り添うアート」。
そして私のために描かれた作品「解放」は、普段のように「言葉が自然に降りてくる」ものではなく、完成してから対話を通じて意味を紡ぎ出すという特別なプロセスを経て生まれました。
その一枚には、“殻を破り、本当の自分で生きる”という強いメッセージが込められています。
坂井結愛さんの表現は、これからも多くの人に勇気と気づきを与え続けるでしょう。

ありがとうございます!
パーソナリティ岡野耕兵からのひとこと
坂井さんと向き合い、作品「解放」を前に言葉を交わしていると、不思議と自分自身の心の奥まで覗き込まれているような感覚になりました。
本当は弱い自分、隠してきた自分、見せるのが怖かった自分。
それらをまるごと受け止めて、「そのままでいい」と肯定してもらえたような気がしたんです。
私自身、10歳、20歳の頃は人にすべてを曝け出すことができませんでした。
強がり、何事もないように振る舞いながら、心の中では孤独と戦っていました。
そして30歳を迎えた今年、弱い自分をさらけ出す出来事がありました。
ある人にかけてもらった「上手にやらなくても、いいからね」という言葉に救われた直後に出会ったのが、坂井さんの「解放」でした。
誰かに認められたくて「無茶難題をこなす人間」と言われるように振る舞ってきた私。
チャレンジャーと呼ばれることは誇らしい一方で、失敗すれば自分のせい、成功しても語れる相手がいない。
そんな孤独な戦いの連続でした。
けれど「解放」という作品は、その強がりの奥にある本当の自分に触れ、「そのままでいい」と伝えてくれました。
坂井さんの絵は、高校生という枠を超え、人の生き方そのものを映し出す力を持っています。
あの日、彼女に出会えたこと、そして「解放」に触れられたことを、私は一生忘れません。

あなたにとっての「解放」とは、どんな姿でしょうか。
心の奥にあるその問いと、どう向き合うか。ぜひ静かに考えてみてください。
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